特別保存刀剣 固山宗次造 天保七年八月吉日 華やかな丁子乱れ足長く入る健全傑作刀 一尺三寸

日本美術刀剣保存協会　特別保存刀剣 新々刀上々作 江戸時代後期 天保七年 187年前 華やかな丁子乱れ足長く入る健全傑作刀 脇差　銘於武州江戸固山宗次造
天保七年八月吉日　法量　説明 　長さ
反り
元幅
元重
鎬厚
茎長
重量39.3cm
0.8cm
3.1cm
0.20cm
0.65cm
13.7cm
342g菖蒲造、庵棟、身幅広く、浅く反りつく。鍛は、小板目肌つみ、小杢目肌交じり、地沸微塵に厚くつき、地景細かく入り、鉄明るく冴える。刃紋は、丁子刃に、互の目交じり、足長くよく入り、匂出来、小沸つき、匂口締まりごころに明るい。帽子、直ぐに小丸。茎は、生ぶ、先入山形、鑢目筋違化粧、目釘孔一。ハバキは、銀無垢一重。
新々刀上々作である名工宗次は、享和三年奥州白河に生まれ、名を固山宗兵衛といい、加藤綱俊の兄綱英門となる。後桑名藩工となり、弘化二年に備前介を受領、江戸麻布・四谷等に住し鍛刀している。この刀は、菖蒲造の端正な姿を呈す、天保七年、宗次33歳江戸打ちの作である。小杢目交じりの小板目肌がつみ、地沸微塵に厚くつき、地景細かく入る精良な地鉄に、華やかな丁子乱れを焼き、足長く入り、地刃明るく冴え、頗る健全な傑作である。


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