管理番号 | 新品 :31015784 | 発売日 | 2024/11/27 | 定価 | 16,500円 | 型番 | 31015784 | ||
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販売元:八幡書店中村孝道=著 大宮司朗=編 A5判 上製 豪華クロス装幀 美装函入本・雑誌・コミック本書は、山口志道とならんで近世言霊学再興の祖と称される中村孝道の著作を集成したものである。散逸した言霊写本群をこのような一冊にまとまった形で刊行することは、エポックメイキングなことであろう。 中村孝道(通称・主計、号・産霊舎)は、周防の出身で、山口志道と同じく江戸後期の国学者。その言霊学へ傾倒する契機については諸説ある。 1. 言霊の秘密を探ろうとして京師に上り、古老識者を尋ね歩くが、縁あって宮中より出た反故紙の中に『ますみの鏡』と呼ばれる「音」の図表を見つけ、そこから霊感を稟けて言霊学を大成した。 2. 京都の三條通りに住む医者の野山千秋が、祖父・元成から言霊の伝えを受けており、面識のあった孝道に伝えた。遡ると、元成は、とある六十六部(諸国の社寺を遍歴する行脚僧)から言霊論を伝授されていたのである。 いずれの説が正しいにせよ、孝道の言霊学の教えは、その後、高弟・望月幸智に継承され、その孫、望月大輔(後の大石凝真素美)によって大成され、更には、水谷清、水野満年、朝倉尚絅等と分化発展していき、各…商品説明本書は、山口志道とならんで近世言霊学再興の祖と称される中村孝道の著作を集成したものである。散逸した言霊写本群をこのような一冊にまとまった形で刊行することは、エポックメイキングなことであろう。 中村孝道(通称・主計、号・産霊舎)は、周防の出身で、山口志道と同じく江戸後期の国学者。その言霊学へ傾倒する契機については諸説ある。 1. 言霊の秘密を探ろうとして京師に上り、古老識者を尋ね歩くが、縁あって宮中より出た反故紙の中に『ますみの鏡』と呼ばれる「音」の図表を見つけ、そこから霊感を稟けて言霊学を大成した。 2. 京都の三條通りに住む医者の野山千秋が、祖父・元成から言霊の伝えを受けており、面識のあった孝道に伝えた。遡ると、元成は、とある六十六部(諸国の社寺を遍歴する行脚僧)から言霊論を伝授されていたのである。 いずれの説が正しいにせよ、孝道の言霊学の教えは、その後、高弟・望月幸智に継承され、その孫、望月大輔(後の大石凝真素美)によって大成され、更には、水谷清、水野満年、朝倉尚絅等と分化発展していき、各方面に影響を与えることとなった。また、出口王仁三郎の祖母・宇能は、中村孝道の妹であったという奇縁から、以降、王仁三郎は言霊学を研鑽し、大本言霊学として結実させたとされている。 なお、近世言霊学の二大巨人とも称される山口志道と中村孝道は、ほぼ同じ時期に活躍している。志道の妹も同名の宇能であることなどから、山口志道・中村孝道同一人物説も噂されたほどであるが、その所説も異なり、その真偽は未だ定かではない。とはいえ、言霊学を高いレベルで研究していた両名が、お互いの著書に相手の名前を全く出さないのもなにやら不思議である。 古神道において秘伝口伝とされているものが、言霊学にある程度まで通暁してくると、自然と今まで霧に覆われて見えなかったものが見えだすが如くに明瞭となってくる。古神道の秘儀を探ろうとする人であれば、必ず言霊学を研鑽し、神典たる『古事記』の霊解に励んで戴きたいものである。特に、本書と山口志道『言霊秘書』の言霊二大霊著は、古神道家は書架に必ず備えなければならないものであると確信する。【目次】第一部・言霊秘伝(言霊初伝/言霊中伝/言霊奥伝) 第二部・言霊別伝(歌・言霊 起源伝書/真州鏡之起源秘伝/産霊巻/太占 天之巻/太占 地之巻/太占 物之巻) 第三部・言霊外伝(言霊或問/言霊聞書/六根清浄太祓 三種太祓秘書/真鹿袋之秘伝法/結の本源) 第四部・言霊秘伝〔異本〕(言霊の初伝/言霊の中伝/言霊の奥伝) 第五部・言霊伝聞記(言霊の初伝聞書/言霊の中伝聞書/言霊の奥伝聞書/言霊の別伝聞記/言霊の仮名遣の伝聞書/言霊伝中咄等聞書(言霊伝聞記付録) 付録・しおり 解説(大宮司朗)