フジカST605II　軽量・小型のM42マウント　最終版一眼レフカメラ

フジカは富士フイルムのカメラのブランド名です。中判の645や35ｍｍ判など多くのカメラを販売していました。一眼レフでも使い易くて優秀レンズのカメラがラインナップされていました。STシリーズはM42マウントの一眼レフのシリーズです。開放測光対応レンズはM42マウントに一部改良のピンが付いています。ST605ⅡはＳＴシリーズの中では後期のモデルにあたり1978年発売のモデルです。開放測光方式でファインダー内にシャッタースピード表示のフジカST605II”を発売しました。絞込み測光機だったST 605を開放測光対応としたモデルです。横走り布幕フォーカルプレーンシャッターで、最高速は1/700秒です。露出計は指針式でシャッターボタン半押しで作動。標準レンズはFUJINONで、開放測光用のマウントになっています。このカメラには55/2.2が付いています。このFUJINON55/2.2(4群4枚)は、独特のレンズ構成で、非常に珍しい構成のレンズ優しい描写：特に開放で撮れば、輪郭も軟らかくて、ソフトフォーカスのような仕上がりに、空想世界のような雰囲気です。　柔らか輪郭でふんわりとした描写は、女性ポートレートにも最適！！水彩画のような描写は、被写体によっては積極的に使えると思います。玉ボケも出やすくて、綺麗に出ます。ソフトフォーカスのように柔らかくふんわりと、悪くいうと甘い描写ですが、これが現代のレンズにはない個性だと思います。「こんな写りをするならハイキーも良さそうだな」など、自分が普段あまりやらない撮影方法を試してみて撮影の幅を広げられます。出品のカメラですが、外観もマズマズキレイで、凹みやカケも無くて目立つ傷はありません。機能面でも全速シャッター動作しています。　露出計もファインダー内の指標で＋とーに振れていて、しっかり動作しています。ファインダーも少しのヨゴレと薄いカスミはありますが、通常使用に全く問題ないレベルです。ピント合わせも問題なく出来ます。レンズは、少しだけヨゴレと極うすいクモリがあるだけです。実写では問題にならないレベルと思います。フィルム一眼カメラのM42マウントの最終形とも言える本カメラで、M42レンズのフィルムカメラ生活に活用ください。　何しろ、M42マウントの軽量・小型で使えるカメラです。